部活を6年間続けたからこそ、味わえた境地!

私の生き方

 

私が高校に行ったら決めていたこと

それは、
高校に行ったら
絶対バレーボールだけはやらないということ

中学校時代のバレーボール部での3年間は
私の中で正直辛さだけしか残っていなかったです。
なので、高校に行ったらバレーボールだけは絶対にやらないと決めていました。

そのため高校ではバスケットボール部に入部しました。
小学校の時にミニバスをやっていたので、同じようなものだろうと思っていたんです。

そうしたらそんな生易しいものではなかったです。
もうそれはそれは相手に引っ張られるわ、
思いっきり相手がぶつかってくるわ、
こんなに衝突するスポーツだったっけ!!
私が想像していたバスケとは全く違っていたのです。

ボールを繋いでいる感覚はなく…、段々と自分には合っていないかもしれない
違うかもしれないと少しずつ感じるようになり、モチベーションが落ちていった視線の先には

バレーボール部の姿…。
体育館の半分ネットの向こう側にはバレーボール部がいつも練習をしていました。

『自分もあちら側に行きたいっ』

そう思うようになっていたのです。

 

2か月ほど経ち、
やはり自分はバレーボールがやりたいと
意を決しバスケットボール部を退部
バレーボール部に入部しました。

バレーボール部に入ったかからといって楽しかったかと言われたら
全くそんなことはなく中学と同じように辛いことばかり
でも、なぜか部活は辛くても自分に負けたくない一心でバレーボールだけは続けられたのです。

ある練習試合で負け癖がついていることを見かねた顧問が

「今日一日試合に負けたらお前だけワンマンだ!
1セット1セット負けるごとにお前だけワンマンだからな」と
みんなの前で私だけが名指しされたのです。

内心何であたしなの?!
自分では必死にやってるし
何で自分だけがやらなきゃいけないの
私のこと嫌ってるのか…と
煮え切らないまま悶々としていました。

練習試合で1セット1セット負けるたびに私だけなぜかコートの中央に立たされ、
ボールを四方八方へ投げられ足が動かなくなるまで拾わされました。

自分ではチームの中でも一生懸命やっているつもりでいました。
なぜ私なのか…自分では帰りの車の中でずっとあれはどういうことだったのか
気にかかっていたその時、顧問が皆を乗せた車内で言った言葉は

「お前はバレーボールに対する気持ちが誰よりもあるから、
お前だけは大丈夫だと思った。
お前が辛い思いをすることで周りがそうさせまいと奮起することを見込んでいた。」と

嫌われているのではなく
逆に信用されていたことを知ったのです。

まさか…
私のことを嫌ってそういうことをしたのだと思っていた自分。

自分だけがそういうことをさせられて、なげやりになりそうな思いで
その時ボールを追いかけていた自分を恥ずかしく思いました。

本当にどうでも良かったら、相手になんてしてくれない。
学校が休みの日に自分の車を走らせ練習試合へ行き、
部活の指導をする。
それに怒るのにもパワーが必要です。
関心がなかったらそんな怒って疲れるようなことなんてしない。
怒られているうちが華という言葉があるように私はこの出来事から
自分のことをしっかりみてくれている人からの指摘はありがたいことなのだと感じました。

ただ逆に別の部員の子は顧問に怒られることが精神的に嫌で
親に相談し親から顧問へ直接やめてほしい旨を伝えていたので
双方に信頼関係がない状況での指導は一方的となり生徒にとっては
苦痛でしかないものとなってしまうのだということもまた感じました。
それ以降はその子には顧問はそれほど言わなくなっていたのです。

受け取り方受け止め方は人ぞれぞれ違います。

私は叱られたり怒られたりすると悔しくて泣いたり凹んだり悩んだりする人間ですが
負けず嫌いなのでそこから逃げてしまう自分が一番嫌なのです。
叱られて負けたくないという気持ちで乗り越えていくタイプだったこともあり
この出来事で顧問からバレーボールに対する気持ちがあるのだと
信頼してもらえていたことを知り、辛さのなかにも少しの光のような楽しさというものも感じられるようになっていったのです。

 

中学の3年間はただ辛かっただけのバレーボールが
高校の3年間を通して辛さを超えて
辛さの中にもバレーボールの楽しさを感じられるようになったのです。
1つのことに真剣に6年間取り組まなければ到達することが出来なかった境地です。

私が感じるバレーボールの魅力とは
まず相手からのサーブを受けます。
サブレシーブでサーブの勢いをいかに吸収してセッターが上げやすいところに柔らかいボールを出せるか
セッターがアタッカーの打ちやすいところめがけてトスを上げる
アタッカーがそのみんなの想いをうけて相手コートへスパイクを打ち込む
たとえサーブレシーブが乱れてしまったとしても仲間がボールを必死で追いかけ
体を投げうってスライディングしながら手のひら一つでボールを拾う
アタッカーが相手のブロックにかかり自分のコートにボールが落ちてもうダメだ!と思った矢先にスッと仲間が必死でカバーする
チームプレーであるにも関わらず、サーブだけは個人技!
相手コートへサーブを入れることも重要であるが、ただいれるだけではセッターに簡単にボールが上がってしまい自分のコートに強烈なスパイクが打ち込まれる。
サーブがうまかったり強ければそれだけで点数につながる。
チームプレーでありながら個人プレーもある。
そして何よりも誰かのためにチームのために繋ぐスポーツであることです。

これは中学3年間でバレーボールを辞めてしまっては辿り着けなかった境地です。

 

そして、1つのことを6年間続けることができた経験は自分自身にとってこれから生きていく上での精神的な支えになっていったことは間違いありません。

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